東北新社グループの撮影会社TFC Plus に所属するシネマトグラファーの湯越慶太さん。日頃TVCMや映画、WEBムービーを中心に活動する湯越さんに実際のWEBムービーの現場でSanDisk Professional製品を試してもらい、その使用感についてお話を伺った。
取材・文●笠井里香/構成●編集部 萩原/協力●ウエスタンデジタル
今回、SanDisk Professional 製品を現場投入したのは、佐渡島のCAFE『SABO COFFEE』のPRショートムービー。3泊4日のロケで佐渡島の観光名所や風光明媚な場所をピックアップし、さまざまな場所で撮影した。カメラはキヤノンEOS C300 Mark Ⅲ、記録メディアはSanDisk Extreme PRO CFexpress Type Bカードを使用した。
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■CFexpressカードでRAW収録
撮影時にも記録メディアの速度が体感できた
2018年にOND°(東北新社内のクリエイティブチーム)が設立されてから、社外からも広く仕事をいただいており、仕事の幅が広がりました。社外のディレクターやプロダクションと仕事をすることもあります。僕自身は入社当初、制作部に所属していましたが、専門性の高い仕事をしたいと考え、異動の希望を出し、撮影部に入りました。日頃の仕事はTVCMやWEBムービーが多いですね。
今回、WEBムービーの案件で3泊4日のロケがあり、SanDisk Extreme PRO CFexpress Type B カードを初めて使用しました。カメラはキヤノンEOS C300 MarkⅢです。記録形式はCinema RAW Lightを選びましたが、512GBのカードで約36分の録画が可能です。ほぼ1日1枚のペースでカードを使用しました。4日間フルに撮影ではなかったので、トータル1.5~2TBくらいのデータ容量で、日頃に比べてかなり少ない方ではありました。撮影現場で、このカードの速度を実際に体感できたのは、収録とプレイバックの切り替えのときです。これまで別のカードを使用していた際には、プレイバックのサムネイルが表示されるまでに待ち時間がありましたが、SanDisk Extreme PRO CFexpressだと一瞬でサムネイルが表示されます。メディアのアクセスが速いというのが感動的でした。
■一瞬でプレイバックが表示できるメディアのアクセスの速さは感動的!
SanDisk
Extreme PRO
CFexpress Type Bカード
オープン価格 (64/128/256/512GB)
読み出し速度最大1700MB/秒、書き込み速度最大1400MB/秒(*512GBの場合)の超高速記録メディア。データ復旧ソフトRescuePRO Deluxeも無償ダウンロードできる。
カードの速さを実感したのがプレイバック時のサムネイル表示。
プレイバックで現場を止めるわけにはいかないため、通常の撮影ではビジコンを用意し、収録機とRECチェック機を分けるが、SanDisk Extreme PRO CFexpress Type Bカードなら、本収録のメディアを直接チェックしてもプレイバックがすぐに表示され別機を使用しなくても快適にRECチェックができた。
■アルミ筐体採用の高性能カードリーダー
SanDisk Professional
PRO-READER CFexpress
オープン価格
受注生産品
高速データ転送を行うと必ず熱問題がつきまとうが、アルミ筐体を採用することで放熱性を高めている。USB 3.2 Gen2を備え、10Gbpsの転送速度をカバーする。
■スマートフォンでロック解除。堅牢性も高いSSD
SanDisk Professional
G-DRIVE
ArmorLock SSD
オープン価格 (1/2/4TB)
受注生産品
スマートフォンのアプリからのみロック解除ができるArmorLockテクノロジーを採用したSSD。落下保護は最大3m。1000ポンドの耐衝撃性、IP67の防塵/防水性能を備え、堅牢性の高さは抜群。大事なデータをしっかりと保護してくれる。
撮影したデータはDaVinci Resolveでカラコレ。湯越さんのMacBook Proと接続して、Blackmagic Disk Speed Testで計測してみたところ、読み書きともに公称値である1000MB/秒近くまでスピードが出ている。放熱性に優れた冷却アルミコアを採用したSSDは、内部ドライブの熱を効率的に逃し、転送速度を維持してくれる。
■カードの転送速度を引き出せるカードリーダー
地方での撮影の際にはホテルの部屋で作業することも多く、USB-C接続でスムーズにデータ転送できるのは大変助かります。僕自身はシネマトグラファーで、通常データコピーはDITに任せ、専用ソフトを使用してバックアップしてもらうのですが、予算の少ない案件では撮影部が行うこともあります。例えば1TBのメディアが4枚あったとして、正直、撮影後の深夜にそれをコピーするのか…という気持ちになると思うんですよね。このリーダーはPRO-DOCK 4(製品詳細は下記QRコードから)にも接続できて4枚のカードを同時にバックアップすることもできるので、DITの人はとても重宝すると思います。
■程よい大きさで安心感も得られるサイズ
撮影現場は忙しなくスタッフが行き交うので、あまり小さなストレージだとなくしてしまわないか不安になります。
G-DRIVE ArmorLock SSDは、存在感があってほどよい重さもあり、個人的にはとても嬉しいサイズ感です。落下耐性も3m、防塵/ 防水性能もありますし、見た目も含めてとても安心感の高い製品だと思います。実際にバックアップをとってみて速度面でストレスを感じることはありませんでした。データをこのG-DRIVE ArmorLock SSDに入れた状態でPCに接続し、Cinema RAW LightのデータをDaVinci Resolveでカラコレしても、4K RAWがスムーズに再生できました。
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