■『カード選びでリスクを負う必要はありません』
やはり信頼性が一番です。多くのプロが使い、信頼性が確立されているサンディスクを選ばない理由はありません。記録されることが当たり前だからこそ、信頼性の高いカードを選ぶべきだと思っています。高価な機材をそろえ、時間とお金をかけて撮影に出掛けてもカード選びに気を配らず、万が一データが失われてしまっては何のための撮影だったのかわからなくなってしまいます。
冬山の撮影では気温マイナス20度、しかも強風の中という状況も珍しくありません。そのような状況では、カード交換もなるべく避ける必要があります。風に吹かれてカードが飛ばされたり、岩と岩の隙間にカードを落としてしまったり……。カードをなくしてしまえば取材自体が台無しです。リスクをできるだけ軽減する意味でも撮影の途中でカード交換の必要がない64GBの大容量カードをメインに使っています。
菊池哲男(きくち・てつお)
1961年東京生まれ。立教大学理学部物理学科卒。14歳から独学で写真を学び、20歳の頃から山岳写真に傾倒。主な作品に「白馬 SHIROUMA」、「山の星月夜-眠らない日本アルプス-」など。写真集、写真展多数。
「フォトコン 2018年6月号」より転載